2010年4月20日火曜日

文明に隠されて

 文化人類学なるものに公平になろうと思えば、その研究結果のうちでひどい失敗だけが衆人の眼に触れるのであり、その大成功であり研究の精髄なるものは決して衆人の眼には触れないものだ、ということを念頭に置いておかなくてはならないことは次のような話で分かる・・・・・・ 類人猿に完璧な教育を施し出来る限り人間に近づける研究を行っていた無名の天才学者がいた。ひとまずは赤ん坊の類人猿を手に入れ、彼の研究の精髄である方法で言葉を仕込み、社会生活というものが一体何なのかを教える。学者は或る程度の教育を施すと、貴重な結果である類人猿の毛を剃り骨格を矯正し、やもめと偽って上流社会のさる婦人と結婚する。彼の息子は家族の長男として出世街道に乗り、母の社交性と父の学名の影でひっそりと人間の生活を覚え続ける。彼は母の妹の娘と恋愛に落ち、愛の巣を作る。そこで、両家ともに納得し、結婚と相成る。彼のいとこの娘はこのお堅いいとこに対する未曾有の愛情と強烈なサディスムで新婚前夜に彼に襲いかかる。彼は魅惑的ないとこの娘の思いに応え・・・・・・
 幼妻は叫ぶ! 「あなた、サルね!」

1 件のコメント:

  1. Mにささげる。
    Mが通学電車の中でいきなり語りだした話が元となっている。まったく別物になっている可能性が強く、元ねたのほうが面白かったような気がする。

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