気分が悪くて吐きそうだ
まさに孤独だ
これは雨だ 雨のよな砂だ 血のような海だ
夕方だ サインをもらった少女だ 雨のよな砂だ
気分が悪くて吐きそうだ
病気だって言われてほっとしそうだ
これは針だ 動物を殺す道具のうちのひとつだ
これは穴だ 人間を窒息させる洞窟のうちのひとつだ
これは天使だ 生命を灰と化し絶滅させる存在
気分が悪くて吐きそうだ
光だ 光をくれ 光だ やすらぎをくれ
競争ばかりだ 未来への配慮が絶え間ない
これは欲望だ 足の裏をくすぐる蟻のように
これはずれてゆく 手の中に包んだキャンディーのように
これは地すべりだ へその上に張り付く小動物の種類の
気分が悪くて吐きそうだ
まさに孤独だ 雨のよな砂だ 光だ 光をくれ
まさに天使の孤独だ 熱視線で燃える夢を見た
まさに穴だ その中にうずくまって息を潜めて敵の通りかかるのを待つための
気分がひどくて吐きそうだ 息がくさくて死にそうだ 少女の死体の十体の配給 上に座って煙草を吸う そんな十分の休みをくれ
もはや永劫に許されない欲望ばかりが待っている
これは穴だ まさに孤独だ ひとりで出し入れしている これは穴だ まさに孤独だ 包まれて安らぎを探そうとするときに人がそこを引き裂くための これは穴だ 競争よ、終われ 出来物がもう百個も出てきて二百八個はつぶした 問題は穴だ つぶした後もそこに残っている穴だ 声をかけてみる 足で潜んでみる 棒で触ってみる 食用の少女二十体の配給 その上に座って月を見る友人のためのお菓子がない 足も手もない 空気をくれ 穴から噴出す おおこれは 光だ
寂しいこの世の友として人形を買った まさに孤独な満足だ アリだ アリの楽しみだ わたしを祈らせておくれ いやだ もう出て行きたい この世の寂しい友としていったいの人形を買ってみた 長髪で赤ん坊のような かわいい 女の なめらかで つるつるしていて真っ白の 夢のような すべすべで触っているだけで 胸が感動でつぶれるような 一体の人形を買ってみた 生命を灰と化し絶滅する存在
一体の人形を買ってみた
まさに孤独だ
生命を灰と化し絶滅する存在
血を塗りたくって煙でいぶして土を少量かけて月で照らした十分量の水で洗うこと数ヶ月の人形の
まさにこれは穴だ
まさにこれは針だ
生命を灰と化し絶滅する存在
一体の人形を買ってみた 雨脚はまだ聞こえてる 血のよなサインだ 少女がもらった 気分が悪くて吐きそうだ
急いで都の中に入り部屋の外に出てみると月が出ていた
月が照っていた 足元をアリが歩いている
冷たい空気だ
無意識のうちに右手に人形を持っていた
そのことが無性に悲しかった
まさに孤独だった
足は自然と光のほうへと 虫のように 虫けらのように 進む
そこにいるのは蛍光性のものばかりだ
まさに穴のような谷だ
針のような川だ
そこで水浴をした後に買った一体の人形は
生命を灰と化し絶滅する存在
穴から噴出す おお これは 水だ
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